3月19日
3月19日(水) 天候:雨のち曇り 記入者:シュガー二等兵
調査概要:D2区東壁断面図作成
ラベル書き換え
今日で今回の調査も終わりである。本来なら、今日の午前中は片付けと、今日の午後の発表の準備でよかったはずなのだが、OTKとSは昨日やり残したD2区の断面図の作成を、MKとYYはD3区の断面図に貼ってあるラベルの薄くなったところを書き直すことに。ベトナムで売っているマジックペンは質が悪い。2,3日ですぐに薄く、紫色に変色していく。ラベルの書き直しは今回で4回目である。「次回は、日本から、大量に持っていったほうがいいなぁ」。こうしてまたひとつ賢くなっていくのである。
そうして、断面図も、度重なるやり直しの末完成し、ラベルも、大量のやり直しを経て完了し、午前中の作業を終える。午後は、前述のとおり、今回の調査の成果の発表である。Y先生、S先生、ヤンバルテナガコガネは調査区の事務所で発表の準備に大忙しであった。
14時、成果の発表が始まった。まず、Y先生より今回の調査について、簡単な説明があり、この調査研究の最終的な目的の説明があり、次に、Nさんの発表であった。
Nさんは、このタンロン遺跡の遺構ごとの年代や、その対応関係について発表された。が、ほとんどベトナム語で説明されていたので、僕にはあまり、説明自体は分からなかったが、そこは今まで調査していた場所である。調査中もいろいろと教わっていたので、おおよその見当はつくのであった。そしてS先生の発表の番になった。
S先生は、今回、調査団の中でも、異色の先生である。発表中に廻された、先生のやろうとしている「GISを用いた遺跡の復元作業」のサンプルに、日本人、ベトナム人の区別なく驚いた。アレは何回見てもすごいと感嘆せずにはいられないのである。S先生の発表の次は、ヤンバルテナガコガネの発表である。
ヤンバルテナガコガネの専門は、昆虫化石による古環境の復元であり、今回の調査でも、それを行うはずであったのだが、いろいろあって実行できなかったのだ。なので、こんかいは、その、昆虫化石を使ってどうして古環境が復元できるのかの理論の説明だけにとどまった。
最後に、M・S先生とI先生の、2002年に、バーディン遺跡で出土した遺物に書いてある文字の解析調査の結果の発表があった。文字列をくっつけたり、間を推測したりの調査は、素人目にも大変な作業であろうが、それを一週間もないうちに、まとめ上げれるなんて、つくづく、すごい先生方と一緒にいたものである。
そして、また、Y先生の、今回の調査のまとめがあり、それにて、調査成果発表会も終了。この後、Nさんの事務所に返す道具類、次の調査までおかせてもらえる道具類を整理し、片付けも終了。長い長い一ヶ月の調査も、実質今日で終わったのである。
本日学んだこと「時は金なり」
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